workの発音 ── /wɜːrk/ を、日本人の口で出すために。
workは、日本語の「ワーク」というカタカナ語として定着しているため、多くの学習者が無意識に2モーラで発音してしまいます。しかし、英語の/wɜːrk/は1音節であり、このリズムの乖離が最大の難所です。特に/ɜːr/の音は、日本語の平坦な「アー」とは異なり、舌全体を奥に引き込み、喉の奥でこもらせる独特の響きを伴います。日本人はこの音を単なる長音として処理しがちで、結果として英語らしい重厚な響きが失われ、軽薄な音に聞こえてしまいます。改善の核心は、出だしの/w/で唇を強く丸め、その勢いのまま/ɜːr/の「こもったアー」へ一気に飛び込み、最後に舌先を軽く巻いて/k/で止めるという、一連の流動的な動作を1拍に凝縮することにあります。
01働く、作業する、機能する
I need to work on this project all night.
── このプロジェクトに一晩中取り組む必要がある。
Does this new software work on your computer?
── この新しいソフトウェアはあなたのコンピュータで動きますか?
02仕事、作業、作品
He has a lot of work to finish by Friday.
── 彼は金曜日までに終わらせるべき仕事がたくさんある。
This is a masterpiece work of modern art.
── これは現代アートの傑作である。
- IPA
- /wɜːrk/
- 音節数
- 1
- 強勢の位置
- 第1音節
01 ── 2モーラの「ワーク」で発音してしまう
日本語のカタカナ語の影響により「ワー・ク」と2拍に分けて発音する癖が強く残っています。英語では/wɜːrk/と1音節で発音されるため、拍を分ける意識を捨てなければなりません。改善するには、まず/w/から/ɜːr/への移行を滑らかにし、/k/の音を母音を伴わずに喉の奥で止める練習が有効です。音節を分断せず、一つの塊として捉えることで、英語特有の引き締まったリズムが生まれます。
02 ── 出だしの/w/の唇のすぼめが不十分
単語の冒頭にある/w/は、唇を極端に突き出し、強く丸める必要があります。日本人はこの動作を省略しがちで、結果として音が弱まり、明瞭な英語として響きません。/w/は単なる「ワ」の音ではなく、唇の緊張から始まります。鏡を見て、唇がしっかりと円形になっているかを確認しながら練習してください。この最初の緊張が、続く/ɜːr/の音を正しく響かせるための重要な助走となります。
英語の/ɜːr/は舌を口内のどこにも触れさせず、全体を奥に引き込んで喉の奥で共鳴させる音です。これを日本語の「アー」で代用すると、音が平坦になり、ネイティブの耳には全く別の音として認識されます。改善には、舌の付け根を少し持ち上げ、喉の奥を広げる感覚を掴むことが重要です。舌先を巻く意識が強すぎると音が硬くなるため、あくまで舌全体を奥にこもらせる感覚を優先してください。
読むだけでは、口の地図は動きません。
下のマイクを押して、「work」を一度、声に出してみてください。
この単語を、マイクに向かって発音してみてください。
発音すると、この場で認識結果・スコア・録音履歴・前回比が表示されます。
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- word
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この音は、この章で扱います
第10章「隠れた母音 ― about の “ə”、bird の “ɜː”」
読了 約18分
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