businessの発音 ── /ˈbɪznəs/ を、日本人の口で出すために。
businessは、多くの日本人が「ビ・ジ・ネ・ス」と4モーラで発音してしまう代表的な単語です。しかし、本来の音節数はわずか2です。特に最初の音節に含まれる/ɪ/を日本語の「イ」のように緊張させて発音すると、音の輪郭が崩れ、本来の軽快なリズムが失われます。また、後半の/nəs/の部分を曖昧に処理しようとして母音が不明瞭になり、結果として音節が増えてしまうという悪循環に陥りがちです。この単語を習得する鍵は、/ɪ/の音を短く切る感覚を掴むことと、後半の曖昧母音/ə/を極限まで短縮し、2音節の中にすべてを収めるという意識的なコントロールにあります。音節の境界を意識し、母音の長さを適切に管理することで、ネイティブに近い自然な響きが生まれます。
仕事, 業務, 商売, 企業
I have some business to attend to this afternoon.
── 今日の午後は片付けるべき仕事があります。
He has been in the travel business for ten years.
── 彼は10年間、旅行業に携わっています。
Mind your own business.
── 余計なお世話です。
- IPA
- /ˈbɪznəs/
- 音節数
- 2
- 強勢の位置
- 第1音節
01 ── 4モーラに引きずられてしまう
日本人はカタカナ語の「ビジネス」という認識が強いため、どうしても4つの音節に分けて発音してしまいます。しかし、英語のbusinessは第1音節に強勢を置く2音節の単語です。特に/ɪ/を長く伸ばしすぎると、リズムが崩れ、英語特有の強弱が消えてしまいます。改善には、最初の音節を短く切り、続く/nəs/を一つの塊として素早く処理する練習が有効です。メトロノームなどを使い、2拍のリズムの中に収める意識を持つことで、過剰なモーラを削ぎ落とすことができます。
02 ── /ɪ/を緊張させて発音してしまう
/ɪ/を日本語の「イ」のように口を横に広げて緊張させると、sheepのような長い母音に近い響きになってしまいます。businessの/ɪ/は、口の力を抜き、喉の奥で短く響かせる音です。この音を正しく出すには、顎の力を抜き、舌の中央をわずかに持ち上げる感覚を養う必要があります。緊張を解くことで、音の鋭さが消え、自然な英語の響きに近づきます。鏡を見て、口角が過度に上がっていないかを確認しながら、力を抜いた発音を繰り返すことが重要です。
03 ── /z/の有声音が抜けてしまう
単語の中盤にある/z/の音で声帯の振動が止まり、無声音の/s/にすり替わってしまうケースが多々あります。これは/z/の後に続く/n/への移行を急ぐあまり、舌の配置や声帯の制御が疎かになることが原因です。/z/はしっかりと声を出し、舌先を歯茎に近づけながらも、息を止めずに振動させる必要があります。/z/から/n/へ移行する際、舌先を歯茎にしっかりと当て、鼻に音を抜く動作を意識的に行うことで、音の濁りを防ぎ、明瞭な発音が可能になります。
読むだけでは、口の地図は動きません。
下のマイクを押して、「business」を一度、声に出してみてください。
この単語を、マイクに向かって発音してみてください。
発音すると、この場で認識結果・スコア・録音履歴・前回比が表示されます。
同じ音を含む語
- busy
- businesses
- businessman
- busyness
この音は、この章で扱います
第8章「短い母音、長い母音 ― ship と sheep を分ける」
読了 約22分
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