beautifulの発音 ── /ˈbjuːtəfəl/ を、日本人の口で出すために。
beautifulは3音節の単語ですが、日本人の発音ではしばしば5モーラ以上に膨らんでしまいます。特に第2音節の曖昧母音や語末の成節子音/l/を母音で補完してしまう癖が、リズムを崩す最大の要因です。多くの学習者は、/uː/の唇の丸めを怠り、/f/を日本語の「フ」と混同し、最後には舌先を歯茎に当てずに母音を添えて発音を終えてしまいます。この単語を正しく響かせるためには、第1音節に強勢を置き、続く音節を弱く短く処理する強弱のコントラストが不可欠です。舌先を上の歯茎に固定する動作を意識し、母音の影に隠れがちな子音の摩擦を明確にすることで、単語全体が引き締まった響きに変わります。
美しい、素晴らしい、見事な
She looks beautiful in that dress.
── 彼女はそのドレスを着るととても美しい。
We had a beautiful day at the beach.
── 私たちはビーチで素晴らしい一日を過ごした。
- IPA
- /ˈbjuːtəfəl/
- 音節数
- 3
- 強勢の位置
- 第1音節
01 ── 語末の/l/が脱落し母音で終わってしまう
日本語の音韻構造では、単語の終わりが子音で完結することは稀です。そのため、beautifulの語末にある成節子音/l/を発音する際、舌先を上の歯茎に当てて止めるという動作が反射的に省略され、代わりに「ル」という母音を添えてしまいます。これを防ぐには、舌先を上の歯茎にしっかりと押し当て、その位置で音を止める意識を持つことが重要です。舌を離さずに音を終えることで、日本語的な余計な母音の混入を防ぎ、英語らしい引き締まった響きを実現できます。
beautifulに含まれる/f/の音は、上の前歯を下唇に軽く当てて、その隙間から息を漏らす摩擦音です。しかし、日本語の「フ」は唇を丸めて息を吹き出す音であるため、学習者は無意識のうちに/f/を/h/に近い音で代用してしまいます。この摩擦が弱いと、単語全体がぼやけた印象になります。改善のためには、鏡を見て上の歯が下唇に触れているかを確認し、息の通り道を狭くして鋭い摩擦音を出す練習が必要です。歯と唇の物理的な接触を意識することで、音の明瞭度が格段に向上します。
03 ── 第2音節の曖昧母音/ə/が不明瞭になる
第2音節の/tə/に含まれる曖昧母音/ə/は、口を大きく開けず、舌を脱力させて短く発音する音です。多くの学習者は、ここを「タ」と明瞭に発音しようとしてしまい、第1音節の強勢が相対的に弱まってしまいます。曖昧母音は、強勢のある音節の影に隠れるように、極めて短く、かつ脱力して発音するのが正解です。強勢のある/bjuː/をしっかりと強調し、続く/tə/を流すように発音することで、単語全体の強弱のコントラストが生まれ、英語らしいリズムが整います。
読むだけでは、口の地図は動きません。
下のマイクを押して、「beautiful」を一度、声に出してみてください。
この単語を、マイクに向かって発音してみてください。
発音すると、この場で認識結果・スコア・録音履歴・前回比が表示されます。
同じ音を含む語
- beautifully
- beauty
- useful
- wonderful
この音は、この章で扱います
第15章「単語の中で、音をつなぐ ― 多音節の組み立て」
読了 約22分
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