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発音ガイド / 単語

threeの発音 ── /θriː/ を、日本人の口で出すために。

「three」は、日本人が最も頻繁に口にする数字の一つでありながら、その発音には英語特有の難所が凝縮されています。多くの学習者は、この単語を「スリー」と3モーラで発音しがちですが、英語では1音節の単語です。最大の壁は、無声音の/θ/と、舌を弾かない/r/の連続にあります。/θ//s/で代用し、/r/を日本語のラ行で処理することで、本来の響きから大きく逸脱してしまいます。特に、舌先を歯の間に挟むという物理的な動作と、舌を奥に引くという空間的な操作を同時に、かつ滑らかに行う必要があります。この単語を正しく発音することは、英語の音素に対する身体的なアプローチを習得するための、極めて重要な第一歩となります。

意味と用例
数詞

3、3つの

  • I have three meetings scheduled today.

    ── 今日、3つの会議が予定されています。

  • The project will take three weeks to complete.

    ── そのプロジェクトの完了には3週間かかります。

  • He has three children living in London.

    ── 彼にはロンドンに住んでいる3人の子供がいます。

IPA
/θriː/
音節数
1
強勢の位置
第1音節
日本人がよく間違える形
  1. 01 ── 無声音の/θ/をサ行の/s/で代用してしまう

    多くの日本人は/θ/を日本語の「ス」に近い音として処理します。しかし、/s/は舌先を歯茎に近づけて出す音であり、/θ/とは調音点が根本的に異なります。/θ/を出すためには、舌先を上下の歯の間に軽く挟み、その隙間から息を漏らす必要があります。この物理的な接触を省略すると、聞き手には「three」ではなく「sree」と聞こえてしまいます。まずは鏡を見て、舌先が歯の間に見えているかを確認しながら、摩擦音を安定させる練習が有効です。サ行の音に逃げず、息の通り道を意識的に歯の間に固定することで、英語らしい響きが生まれます。

  2. 02 ── /r/の音を日本語のラ行で弾いてしまう

    英語の/r/は、舌先を上の歯茎に弾く日本語のラ行とは全く別物です。日本人の多くは、無意識に舌先を歯茎に当ててしまい、/θ/の直後に「ラ」という音を挿入してしまいます。正しい/r/は、舌先をどこにも触れさせず、舌全体を口の中で奥に引き、空間を確保することで作られます。特に/θ/から/r/へ移行する際、舌を歯の間から一気に引き戻す動作が鍵となります。舌を弾く癖を矯正するには、舌先を浮かせる感覚を養うことが重要です。舌がどこにも接触しない状態を維持しながら、喉の奥から響かせるように音を出すことで、本来の/r/の質感が得られます。

  3. 03 ── 1音節の単語を3モーラに引き伸ばしてしまう

    「three」を「ス・リ・ー」と3つの拍で発音する癖は、英語のリズムを損なう要因です。英語では/θr/という子音の塊が一つにまとまり、その後に/iː/が続く構造になっています。音節数はあくまで1つであり、拍を刻むようなリズムは不要です。/θ/から/r/、そして/iː/へと、一つの息の流れの中で滑らかに音を繋ぐことが求められます。/iː/の母音を出す際、口角を横に引きすぎると音が硬くなり、逆に引きが弱いと/ɪ/に近い音に聞こえます。一気に音を出す感覚を掴むために、まずは/θr/の部分を素早く通過させ、/iː/の長さを一定に保つ意識を持つことが改善への近道です。

いま、口に出してみる

読むだけでは、口の地図は動きません。
下のマイクを押して、「three」を一度、声に出してみてください。

Try it · 音声認識

この単語を、マイクに向かって発音してみてください。

今回の単語意識する音
three
無声音の/θ/をサ行の/s/で代用してしまう

発音すると、この場で認識結果・スコア・録音履歴・前回比が表示されます。

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本書での位置

この音は、この章で扱います

3章「L、R、TH ― 教室では教わらなかった、3つの真実

読了 約20

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