temperatureの発音 ── /ˈtemprətʃər/ を、日本人の口で出すために。
temperatureは、日本人が発音すると「テン・プラ・チャー」のように4〜5モーラに膨らみやすい典型的な単語です。本来は3音節ですが、母音を一つずつ明瞭に発音しようとする日本語の癖が、英語特有の音の圧縮を阻害します。特に第1音節に強勢を置き、続く音節を曖昧母音でいかに素早く通過させるかが鍵となります。舌先を弾くラ行音や、平坦な「アー」という母音の置き換えは、英語の流暢さを損なうだけでなく、相手に聞き取りにくい印象を与えます。この単語を攻略するには、音節の数を意識的に減らし、強勢のない音節を極限まで短くするリズムの習得が不可欠です。単なるカタカナ読みから脱却し、音の塊として捉える練習が求められます。
気温、体温、温度
The temperature is expected to rise tomorrow.
── 明日は気温が上がる見込みです。
She has a high temperature today.
── 彼女は今日、熱が高いです。
Please check the water temperature before bathing.
── 入浴前に湯の温度を確認してください。
- IPA
- /ˈtemprətʃər/
- 音節数
- 3
- 強勢の位置
- 第1音節
01 ── 音節を過剰に刻んでしまう
日本人は「tem-per-a-ture」と全ての母音を均等に発音しようとする傾向があり、これが音節の過剰な増加を招きます。英語の音節構造では、強勢のない母音は曖昧母音化し、消失に近いほど短縮されます。これを改善するには、第1音節の「tem」に全エネルギーを集中させ、続く「prə-tʃər」を一つの滑らかな流れとして処理する意識が必要です。音を刻むのではなく、強勢を中心に音を吊り下げる感覚を持つことで、余計な母音の挿入を防ぎ、本来の3音節のリズムに近づけることが可能になります。
02 ── ラ行音でrを代用してしまう
temperatureに含まれる2つの/r/の音を、日本語のラ行(舌先を歯茎に弾く音)で発音してしまうのが典型的な誤りです。英語の/r/は、舌先をどこにも接触させず、舌全体を奥に引いて空間を作る必要があります。特に後半の/r/は、曖昧母音と一体化してこもった音になるため、舌を弾く動作が入ると音が鋭くなりすぎてしまいます。舌を浮かせて口腔内に空間を作る感覚を養うには、舌の付け根を意識的に奥へ引く練習が有効です。舌先を固定し、摩擦を避けることで、英語らしい滑らかな響きが生まれます。
03 ── 曖昧母音を明瞭に発音してしまう
第2、第3音節に含まれる曖昧母音/ə/を、日本語の「ア」として明瞭に出そうとすると、単語全体が平坦で不自然な響きになります。曖昧母音は、口をほとんど開けず、喉の奥から脱力して出す音です。日本人は母音をはっきり発音することに慣れているため、この「脱力」が難しく感じられます。改善策として、強勢のある第1音節以外は「音を鳴らさない」くらいの意識で通過させることが重要です。母音を意識的に消すことで、強勢のコントラストが強調され、ネイティブに近い自然なリズムと抑揚を習得することができます。
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この音は、この章で扱います
第15章「単語の中で、音をつなぐ ― 多音節の組み立て」
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