opportunityの発音 ── /ɑːpərˈtuːnəti/ を、日本人の口で出すために。
opportunityは5音節からなる語ですが、日本語話者はこれを「オ・ポ・ル・チュ・ニ・テ・ィ」のように7〜8モーラに引き延ばして発音しがちです。特に第一強勢が置かれる第3音節の「tuː」に向かって音を積み上げる感覚が希薄で、各音節を均等に並べてしまうため、リズムが崩れます。また、/ɜːr/の音を単なる「アー」と平坦に処理し、舌の緊張を欠いたまま発音することで、英語特有の重厚な響きが失われます。この単語を正しく発音する鍵は、強勢のある音節を核として、他の音節を曖昧母音/ə/へと収束させるリズムの強弱にあります。音節の数を意識しつつ、強勢のない部分をいかに短く滑らかに流せるかが、自然な英語に近づくための核心となります。
機会, 好機, チャンス
This is a great opportunity to expand our business.
── これはビジネスを拡大する絶好の機会です。
I had the opportunity to meet the CEO yesterday.
── 昨日、CEOにお会いする機会がありました。
- IPA
- /ɑːpərˈtuːnəti/
- 音節数
- 5
- 強勢の位置
- 第3音節
01 ── 第2音節の/ɜːr/を平らな「アー」で代用してしまう
多くの日本人は/ɜːr/を日本語の「アー」で代用しますが、これでは舌の位置が低く、英語特有のこもった響きが出ません。この音は舌全体を口の中央に浮かせ、奥にこもらせる感覚が必要です。舌先をどこにも触れさせず、喉の奥から響かせるように発音することで、音の厚みが生まれます。練習では、まず舌を引く動作を意識し、その状態で「アー」と発音するのではなく、舌の緊張を保ったまま音を出す感覚を掴んでください。この音が正しく出せるようになると、単語全体の重心が安定し、不自然な平坦さが解消されます。
02 ── 第3音節の/uː/で唇の丸めが弱く平坦になる
opportunityの核となる第3音節の/uː/は、唇を強く突き出し、丸める動作が不可欠です。日本人はこの音を「ウー」と平坦に発音しがちですが、これでは音が前方に逃げてしまい、強勢が弱まります。唇をしっかりと丸めて音の出口を狭くすることで、響きが集中し、英語らしい鋭いアクセントが生まれます。また、この音は単に長さを伸ばすだけでなく、唇の筋肉の緊張を伴うものであると理解してください。鏡を見て、唇がしっかりと円形になっているかを確認しながら、強勢のある音節として際立たせる練習を繰り返すことが改善への近道です。
03 ── 音節末の/n/が鼻母音化して舌先が遊んでしまう
音節の終わりにある/n/の音で、舌先が歯茎に触れず、鼻から音が抜けてしまう現象が頻発します。これは日本語の「ん」の感覚が強く残っているためです。英語の/n/は、舌先を上の歯茎にしっかりと押し当て、空気を一時的に止める動作が求められます。特にopportunityのように多音節が続く場合、この舌先の動きが曖昧になると、単語の輪郭がぼやけてしまいます。舌先を確実に歯茎に当てることを意識し、音の終わりを明確に切る練習を行ってください。これにより、各音節の独立性が高まり、リズムのキレが格段に向上します。
読むだけでは、口の地図は動きません。
下のマイクを押して、「opportunity」を一度、声に出してみてください。
この単語を、マイクに向かって発音してみてください。
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関連する音
同じ音を含む語
- opportunities
- opposite
- operation
- option
この音は、この章で扱います
第15章「単語の中で、音をつなぐ ― 多音節の組み立て」
読了 約22分
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