minuteの発音 ── /ˈmɪnət/ を、日本人の口で出すために。
minuteは、日本人にとって「分」を意味する名詞と「微細な」を意味する形容詞で発音が異なる難所です。特に形容詞の/ˈmɪnət/は、第1音節の/ɪ/を日本語の「イ」で固定してしまい、第2音節の曖昧母音/ə/を明瞭な「ア」や「ト」と発音することで、本来の2音節が3〜4モーラに膨れ上がる傾向があります。多くの学習者は、音節末の/n/で舌先を歯茎にしっかり固定できず、鼻母音化して曖昧な響きになるため、単語全体がぼやけた印象を与えてしまいます。この語を正しく発音する核心は、第1音節で口の力を抜き、第2音節を極限まで短く弱く脱力させることにあります。音節の境界を意識し、母音の長さを厳格に制御することが習得の鍵となります。
01分, 時間, 瞬間
I will be ready in a minute.
── 1分で準備ができます。
Wait a minute, please.
── 少しの間、待ってください。
02微細な, 詳細な, 非常に小さい
There was a minute crack in the glass.
── グラスに微細なひびが入っていた。
He paid minute attention to the details.
── 彼は細部にまで注意を払った。
- IPA
- /ˈmɪnət/
- 音節数
- 2
- 強勢の位置
- 第1音節
01 ── 第1音節の/ɪ/を「イ」と強く張ってしまう
多くの学習者は/ɪ/を日本語の「イ」と混同し、唇を横に引いて緊張させて発音します。しかし、この音は口の力を抜き、舌を少し下げた位置で短く弾くように出すのが正解です。この緊張が残ると、shipとsheepの区別が崩れるのと同様に、単語全体が硬い響きになり、ネイティブの自然なリズムから大きく外れてしまいます。改善には、顎の力を完全に抜き、喉の奥ではなく口の前のほうで短く切る意識を持つことが有効です。母音を長引かせず、次の音節へ素早く移行する練習を繰り返すことで、英語特有の短母音の質感を体に馴染ませることができます。
02 ── 音節末の/n/で舌先が歯茎に当たらず鼻母音化する
minuteの/n/は、舌先を上の歯茎の付け根にしっかり密着させる必要があります。日本人はこの動作を省略しがちで、結果として/n/が鼻に抜ける曖昧な音になり、単語の輪郭がぼやけてしまいます。特に第2音節の曖昧母音/ə/へ繋ぐ際、舌の動きが遅れると音節が不明瞭になります。これを防ぐには、/n/の瞬間に舌先を歯茎に固定し、空気を完全に止める感覚を養うことが重要です。舌先を離すタイミングを意識的に早め、次の/ə/へと滑らかに繋ぐことで、単語の区切りが明確になり、聞き取りやすい発音へと改善されます。
03 ── 第2音節の/ə/を明瞭な「ア」や「ト」と発音してしまう
第2音節の/ə/は、英語で最も弱く短い音です。日本人はここを「ア」や「ト」と明瞭に発音しがちで、これが原因で2音節であるはずの単語が3〜4モーラに膨れ上がります。この音は、舌を口の中央に置き、力を抜いて息を漏らすだけで十分です。第1音節に強勢があるため、第2音節はほぼ消え入るような感覚で発音するのがコツです。母音を意識的に作ろうとせず、単に舌を脱力させて添える程度の感覚を持つことで、リズムが劇的に改善されます。音節を「作る」のではなく、強勢のある音節の余韻として「流す」意識を持つことが上達の近道です。
読むだけでは、口の地図は動きません。
下のマイクを押して、「minute」を一度、声に出してみてください。
この単語を、マイクに向かって発音してみてください。
発音すると、この場で認識結果・スコア・録音履歴・前回比が表示されます。
同じ音を含む語
- minutes
- minimal
- mineral
- minor
この音は、この章で扱います
第8章「短い母音、長い母音 ― ship と sheep を分ける」
読了 約22分
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