listenの発音 ── /ˈlɪsən/ を、日本人の口で出すために。
listenは2音節の単語ですが、日本人の口を通すと「リスン」という3モーラ以上のリズムに膨らみがちです。最大の問題は、語末のnに至るまでの過程で、舌先が歯茎に触れるべき箇所で触れず、母音を補完してしまう点にあります。また、第1音節の/ɪ/を日本語の「イ」と混同して緊張させてしまうため、単語全体が硬く、平坦な響きになってしまいます。listenを正しく発音する核心は、音節の境界を意識的に切り離すことではなく、/s/から/n/へ至る舌の動きを滑らかに繋ぎつつ、母音の力を抜くことにあります。この単語をマスターすることは、英語特有の「子音の連なり」を処理する身体感覚を養うための重要なステップとなります。
聞く、耳を傾ける、聴く
Please listen carefully to the instructions.
── 指示を注意深く聞いてください。
I like to listen to jazz music while working.
── 仕事中にジャズを聴くのが好きです。
You should listen to your manager's advice.
── マネージャーの助言に耳を傾けるべきです。
- IPA
- /ˈlɪsən/
- 音節数
- 2
- 強勢の位置
- 第1音節
01 ── 語末のnで舌先が歯茎に届かず鼻母音化してしまう
日本語の「ん」は口の中で空気がこもる鼻音ですが、英語の/n/は舌先を上の歯茎にしっかりと押し当てることで音を止めます。listenの場合、/s/の後の/n/で舌を置く位置が曖昧になり、単なる鼻母音として流れてしまうことが多々あります。これを改善するには、/s/を発音した直後の舌の位置から、最短距離で舌先を上の歯茎の付け根に持ち上げる意識が必要です。舌先を歯茎に固定し、空気を鼻から抜くという一連の動作を、母音を挟まずに行う練習が不可欠です。この動作が定着すると、単語の終わりが不自然に伸びることなく、引き締まった響きが得られます。
02 ── 第1音節の/ɪ/を「イ」と張って発音してしまう
listenの第1音節に含まれる/ɪ/は、日本語の「イ」よりも口の力を抜き、より短い音として処理されるべき音です。多くの学習者はこの音を緊張させて発音するため、shipとsheepの区別が曖昧になり、listen全体が間延びした印象を与えてしまいます。改善の鍵は、口の周りの筋肉を緩め、舌の中央部をわずかに下げる感覚を掴むことです。/l/から/ɪ/へ移行する際、口を横に広げすぎないように注意してください。力を抜くことで音の持続時間が短くなり、結果として第1音節と第2音節の強弱のコントラストが明確になります。
03 ── /s/の摩擦音で息が拡散して鋭さが欠けてしまう
listenの/s/は、舌の両サイドを上の奥歯に軽く触れさせ、舌先と歯茎の隙間から息を鋭く出すことで生まれます。しかし、舌の側面が歯から離れてしまうと、息が口内で拡散し、不明瞭な「ス」の音になってしまいます。この誤りは、/l/から/s/へ移行する際に舌のコントロールが疎かになることで発生します。/l/を発音した後の舌を素早く元の位置に戻し、隙間を狭く保つ練習が必要です。息の通り道を一本に絞る感覚を意識することで、単語全体に輪郭が生まれ、聞き手にとってクリアな発音として認識されるようになります。
読むだけでは、口の地図は動きません。
下のマイクを押して、「listen」を一度、声に出してみてください。
この単語を、マイクに向かって発音してみてください。
発音すると、この場で認識結果・スコア・録音履歴・前回比が表示されます。
同じ音を含む語
- often
- fasten
- castle
- whistle
この音は、この章で扱います
第4章「あなたの口が、勝手にやっている4つの癖」
読了 約22分
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