learnの発音 ── /lɜːrn/ を、日本人の口で出すために。
learnは、日本人が最も頻繁に口にする動詞の一つですが、その発音は多くの学習者が「ラーン」という2モーラの日本語として処理してしまいがちです。しかし、実際には1音節の単語であり、母音の/ɜːr/と語末の/n/を正確に制御しなければ、英語らしい響きは生まれません。特に、舌先を歯茎に当てるという動作が日本語の音韻体系には存在しないため、多くの学習者は舌を遊ばせたまま発音し、結果として曖昧な母音の響きに逃げ込んでしまいます。この単語をマスターするには、舌の筋肉を緊張させ、こもった母音を響かせた直後に、迷わず舌先を歯茎に固定するという一連の身体的動作を、一つの音節の中に凝縮させる必要があります。
学ぶ、習得する、知る
I want to learn a new programming language.
── 新しいプログラミング言語を学びたいです。
We learn from our mistakes every day.
── 私たちは日々、失敗から学んでいます。
She learned that the meeting was cancelled.
── 彼女は会議が中止になったことを知りました。
- IPA
- /lɜːrn/
- 音節数
- 1
- 強勢の位置
- 第1音節
日本語の音韻構造は母音で終わるため、子音だけで音節を完結させる感覚が希薄です。learnの語末にある/n/を発音する際、舌先を上歯茎にしっかりと当てて音を止める動作が省略され、鼻に抜けるだけの曖昧な音になりがちです。これを改善するには、母音の/ɜːr/を発音した直後に、舌先を上歯茎の裏側に素早く、かつ確実に押し当てる意識を持つことが不可欠です。舌が歯茎に触れることで初めて、英語特有の引き締まった語末の響きが完成します。
多くの学習者は/ɜːr/を日本語の「アー」と同一視して発音しますが、これは大きな誤りです。英語のこの母音は、舌全体を奥に引き込み、喉の奥を少し絞るようにしてこもらせる感覚が必要です。日本語の「アー」のように口を大きく開けて平坦に発音すると、音の深みが失われます。改善の鍵は、舌の根元を少し持ち上げ、口腔内に狭い空間を作ることです。このこもった響きを維持したまま、次の子音へ滑らかに移行する練習を繰り返すことで、ネイティブに近い重厚な音色に近づくことができます。
03 ── 1音節の枠組みを崩して多モーラ化する
learnを「ラー・ン」のように2拍で発音してしまう癖は、英語のリズムを損なう大きな要因です。英語の1音節は、母音を中心に子音が前後に配置される一つの塊です。日本語のように母音を補って拍を刻むのではなく、/ɜːr/という母音を核として、その前後の子音を極めて短く、かつ力強く接続する感覚を養う必要があります。メトロノームなどを使い、一瞬で音を出し切る意識を持つことで、単語が引き締まり、文章の中でリズムを乱さない自然な発音が可能になります。
読むだけでは、口の地図は動きません。
下のマイクを押して、「learn」を一度、声に出してみてください。
この単語を、マイクに向かって発音してみてください。
発音すると、この場で認識結果・スコア・録音履歴・前回比が表示されます。
同じ音を含む語
- learner
- earnest
- earn
- yearn
この音は、この章で扱います
第10章「隠れた母音 ― about の “ə”、bird の “ɜː”」
読了 約18分
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