economyの発音 ── /ɪˈkɑːnəmi/ を、日本人の口で出すために。
economyは4音節から成る語ですが、日本語話者はこれを「エ・コ・ノ・ミー」と5モーラで発音しがちです。特に第一音節の/ɪ/を「イ」と強く張りすぎてしまい、続く/k/との間でリズムが停滞します。また、第二音節の/kɑː/に置かれる第一強勢を十分に響かせられず、全体が平坦なリズムになる傾向があります。さらに、語尾の/mi/を単なる「ミー」と伸ばすことで、本来の軽快なリズムが失われます。この語を正しく発音する鍵は、強勢のある/kɑː/を頂点として、前後の曖昧母音/ə/を極限まで短くし、音節を滑らかにつなぐことにあります。音節の数を意識しすぎず、一つの塊として捉える練習が不可欠です。
経済、景気、節約
The global economy is facing many challenges.
── 世界経済は多くの課題に直面している。
We need to practice economy in our daily spending.
── 日々の支出において節約を心がける必要がある。
- IPA
- /ɪˈkɑːnəmi/
- 音節数
- 4
- 強勢の位置
- 第2音節
01 ── 第一音節の/ɪ/を「イ」と張ってしまう
多くの学習者は/ɪ/を日本語の「イ」として発音しますが、これは口を横に引きすぎた緊張した音です。本来の/ɪ/は口の力を抜き、リラックスした状態で短く発音されるべきです。これを「イ」と強く出すと、shipとsheepの区別が曖昧になり、単語全体が硬い印象になります。改善するには、口の力を抜き、顎を少しだけ下げる意識を持つことが有効です。/ɪ/を「エ」に近い感覚で短く添えるように発音し、次の強勢音へ素早く移行する練習を繰り返してください。
02 ── 音節末の/n/が鼻母音化して曖昧になる
economyの/n/は、舌先を上の歯茎にしっかりと付けて空気を遮断する必要があります。しかし、多くの日本人は舌先を歯茎に当てる動作を省略し、鼻から空気を抜く鼻母音として発音してしまいます。これにより、音の輪郭がぼやけ、英語らしいリズムが損なわれます。/n/の直前で舌を確実に定位置へ運ぶためには、音節の区切りを意識しすぎず、前の音から舌を滑らせるように動かす訓練が効果的です。舌先が歯茎を叩く感覚を身体に覚え込ませてください。
03 ── 語尾の/mi/を単なる長音として処理する
語尾の/mi/を「ミー」と単に伸ばすだけでは、英語の自然なリズムから外れます。この部分は第一強勢から遠ざかるため、音の長さと強さは最小限に抑えるのが正解です。口の引きが弱いまま長さだけを伸ばすと、/ɪ/を単に引き伸ばしたような間延びした音になり、聞き取りにくくなります。/iː/の音は、口角を軽く横に引き、短く鋭く切るように発音するのがコツです。語尾を重くせず、さっと消え入るように終えることで、洗練された響きが得られます。
読むだけでは、口の地図は動きません。
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この単語を、マイクに向かって発音してみてください。
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この音は、この章で扱います
第15章「単語の中で、音をつなぐ ― 多音節の組み立て」
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