aroundの発音 ── /ərˈaʊnd/ を、日本人の口で出すために。
aroundは、日本人が最も苦手とするRの音で始まり、曖昧母音を経て、最後は舌先を歯茎に当てるNで終わるという、英語発音の難所が凝縮された単語です。多くの日本人は、最初の音節を「ア」と平坦に発音し、続くRの音を単なる長音として処理してしまいます。その結果、本来2音節であるはずの単語が、日本語の拍感覚に引きずられて「ア・ラ・ウ・ン・ド」のように5モーラ以上に膨れ上がり、リズムが崩壊します。この単語を攻略する鍵は、第1音節の曖昧母音を極限まで短くし、第2音節の強勢に一気に飛び込むリズム感にあります。舌の奥をこもらせるRの響きと、音節末のNの鋭い着地を意識することで、英語らしい引き締まった響きが生まれます。
01〜の周りに、〜のあちこちに、〜の近くに
We sat around the table to discuss the project.
── 私たちはプロジェクトを議論するためにテーブルを囲んで座った。
There are many beautiful parks around the city.
── 街のあちこちに美しい公園がたくさんある。
02あちこちへ、近くに、およそ
I have been looking around for my lost keys.
── 失くした鍵を探してあちこち歩き回っている。
The meeting will start at around ten o'clock.
── 会議は10時頃に始まる予定だ。
- IPA
- /ərˈaʊnd/
- 音節数
- 2
- 強勢の位置
- 第2音節
01 ── 第1音節を「ア」と明瞭に発音してしまう
多くの学習者は、aroundの第1音節を日本語の「ア」として明瞭に発音してしまいます。しかし、ここに含まれる曖昧母音 /ə/ は、極めて短く、脱力した音です。これを「ア」と強く発音すると、単語全体のリズムが平坦になり、英語特有の強弱のコントラストが失われます。改善の核心は、第1音節を音として認識せず、第2音節の /r/ に向かうための準備運動として捉えることです。力を抜き、口をほとんど開けずに、次の音節へ滑り込むような意識を持つことで、自然なリズムが生まれます。
02 ── Rの音を平らな「アー」で代用してしまう
第2音節の /r/ は、舌全体を奥に引き込み、口の中で空洞を作ることで響きを作ります。日本人はこれを日本語の「ラ」行や、平坦な「アー」で代用しがちです。舌先をどこにも触れさせず、喉の奥を絞るような感覚が欠けているため、音がこもらず、単なる母音の連続に聞こえてしまいます。これを直すには、舌の根元を後ろに引く意識を持ち、舌先を口内のどこにも触れさせない練習が必要です。Rの音は舌の筋肉を使う運動であると理解し、響きが喉の奥から立ち上がる感覚を養うことが重要です。
03 ── 音節末のNで舌先が歯茎に当たらず鼻母音化する
単語末の /n/ は、舌先を上の歯茎にしっかりと当てる必要があります。しかし、多くの日本人は舌先を浮かせたまま発音し、音が鼻に抜けるだけの曖昧な鼻母音にしてしまいます。これにより、単語の輪郭がぼやけ、ネイティブには音が消えかかっているように聞こえます。これを改善するには、Nの音を出す瞬間に、舌先を歯茎の付け根に力強く押し付ける動作を徹底してください。舌先が歯茎に触れることで音が物理的に遮断され、鋭いNの響きが生まれます。この着地の動作を意識的に行うだけで、単語の締まりが劇的に向上します。
読むだけでは、口の地図は動きません。
下のマイクを押して、「around」を一度、声に出してみてください。
この単語を、マイクに向かって発音してみてください。
発音すると、この場で認識結果・スコア・録音履歴・前回比が表示されます。
同じ音を含む語
- round
- ground
- found
- sound
この音は、この章で扱います
第12章「舌の三大関門 ― L、R、TH の2種類」
読了 約25分
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