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発音ガイド / ミニマルペア

veryberry発音の違い ── /v/ vs /b/

veryとberryの混同は、日本語には存在しない「歯と唇の摩擦」という物理的な動作の欠如に起因します。日本語のバ行は両唇を閉じて弾く破裂音ですが、英語の/v/は上の前歯を下唇に当て、その隙間から息を漏らし続ける摩擦音です。日本人は/v/を出す際、無意識に両唇を閉じてしまい、結果として/b/の音にすり替わってしまいます。また、後続の/r/音も日本語のラ行とは異なり、舌先をどこにも触れさせずに奥へ引く動作が不可欠です。これらの音を正しく区別するには、まず/v/の際に「歯が唇に触れているか」を確認し、次に/r/の際に舌が歯茎を弾いていないかを意識する必要があります。この物理的な動作の切り替えが定着すれば、ネイティブの耳には全く異なる二つの単語として鮮明に響くようになります。

2つの音
摩擦音 /v/ の発音
very
/ˈveri/
副詞

非常に、とても

上の前歯で下唇を軽く噛み、隙間から空気を押し出す。

破裂音 /b/ の発音
berry
/ˈberi/
名詞

ベリー、果実

両唇を一度閉じてから、一気に息を弾けさせる。

意味と用例
very/ˈveri/
副詞

非常に、とても

  • This coffee is very hot today.

    ── 今日のコーヒーはとても熱い。

berry/ˈberi/
名詞

ベリー、果実

  • I picked a fresh berry in the garden.

    ── 庭で新鮮なベリーを摘んだ。

なぜ、混ざってしまうのか
  1. 01 ── /v//b/ で代用してしまう

    日本語のバ行は両唇を閉じる破裂音ですが、英語の/v/は上の前歯を下唇に軽く当てて隙間を作る摩擦音です。日本人は/v/を出す際、無意識に唇を閉じてしまう傾向があります。これを改善するには、まず鏡を見て、上の前歯が下唇の内側に触れているかを視覚的に確認してください。唇を閉じてしまうと、音の響きが止まってしまい、/b/の音に変化します。摩擦音は息を吐き続けることが重要ですので、唇を閉じずに息を漏らす感覚を体に覚え込ませる練習を繰り返しましょう。

  2. 02 ── /r/ を日本語のラ行で代用してしまう

    英語の/r/は、舌先を歯茎に弾く日本語のラ行とは全く異なる音です。本来の/r/は、舌先をどこにも触れさせず、舌全体を奥に引き込むようにして作ります。日本人がラ行で代用すると、舌が歯茎に触れてしまい、/v//b/の後の音が非常に硬く聞こえてしまいます。舌先を浮かせたまま、口の中の空間を広げるように意識してください。この舌の動きを習得することで、veryやberryといった単語の後半部分が、より英語らしい滑らかな響きに変わります。

  3. 03 ── /iː/ の引きが弱く音の長さが曖昧になる

    単語末の/i/音は、日本語の「イ」よりも口角を横に引き、緊張感を持たせる必要があります。日本人はこの音を単に伸ばすだけで済ませがちですが、これでは/ɪ/の音を長くしただけの曖昧な響きになってしまいます。口を横に引く筋肉の緊張を保ち、音の終わりまでしっかりと響かせる意識が不可欠です。特にveryやberryのような単語では、語尾の母音が単語全体の印象を左右します。口の形を固定し、最後まで音を緩めないように発音することで、明瞭な区別が可能になります。

いま、口に出してみる

片方を出して、もう片方を出す。
二つを交互に発音すると、違いが体に入ってきます。

very / berry の練習

どちらの単語でも、それぞれの音を意識して発音してみてください。

/v/ vs /b/
摩擦音 /v/ の発音/ˈveri/
very

上の前歯で下唇を軽く噛み、隙間から空気を押し出す。

破裂音 /b/ の発音/ˈberi/
berry

両唇を一度閉じてから、一気に息を弾けさせる。

スコアと録音は、この端末に保存されます。
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本書での位置

この対は、この章で扱います

13章「唇と歯の交通整理 ― V と B、F と H

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